先輩インタビュー
--- 薬科大学を卒業後、製薬会社に入社したそうですね。
はい。大学時代は当然、薬剤師を目指していました。
でも、卒業するときに、教授から「君は営業に向いているような気がする。製薬会社のMRにならないか」と言われました。そのときは学生でしたから、「MR」と言われてもどんな仕事をするのかわかっていませんでしたが、教授が勧めてくれるし、営業も嫌いではなかったので、製薬会社に就職しました。
--- では、薬剤師に転職した理由は?
親と3年後には薬剤師になると約束して、MRになったからです。親としては、「せっかく大学で資格を取ったのだから薬剤師になってほしい」と思っていたようです。でも自分としては、薬剤師に限定せず、自分の可能性を試してみようと思いました。
実際、MRとして働いて、営業は何よりも実績が重視される仕事なのだと実感しました。模範社員として素行がよくて、熱心に仕事をしても、数字が上がらなければ評価されません。でも、何をしていても、数字が上がれば評価されます。営業は嫌ではありませんし、自分にとっては貴重な経験になりました。ただ、3年後、親との約束を果たすため、薬剤師になろうと職を探しました。
--- 就職活動はどのようにされたのですか?
まず、出身大学の就職課に連絡しました。どの地区にどんな薬局があるのかわからなかったからです。自分は、営業マンとして見た病院像や薬局像しか知らなかった。そこで、大学に連絡して、「札幌から行ける範囲で、どこかおもしろい薬局を探してほしい」と頼みました。そうしたら、「先輩が働いているし、ポプラ薬局はどうか」と推薦されました。
--- ポプラ薬局に就職しようと決めた理由は何ですか?
ほかの薬局とは違った取り組みをしていて、飽きないと思ったことです。
たとえば、その当時すでに、パソコンで日付や患者さんの名前を入力すると、自動的に薬袋に印刷されるシステムが導入されていました。他の薬局では、薬袋に日付や名前を手書きしていた時代です。自分はもともと機械が好きだったので、惹かれました。また、給与体系が当時から能力給制でした。
ポプラ薬局に入って18年経ちますが、飽きると感じたこともなく、充実した日々を送っています。
--- 薬剤師として心がけていることはありますか?
患者さんと話すとき、「この方はどうしたら、モチベーションを上げられるのだろうか」と考えます。「病は気から」という言葉どおり、病気は気持ちにも影響されます。だから、機嫌が悪い患者さんがいらっしゃったときは、俄然やる気が出ます。「この人に機嫌よく帰っていただくには、どうしたらよいか」と考えます。患者さんの話をよく聞いてあげることが大事だと思います。相手の気持ちがわからないと、相手のモチベーションを上げることはできませんから。
--- 具体的に患者さんに対してどのように考えているか教えてください。
「この人はいったい、どうしたいのだろう」と考えます。「これ気をつけてね、これは食べちゃためですよ」と言っても心に響きません。患者さんはそういうことを聞きたいわけじゃないからです。また、同じ病気だからと言って、みなさんに同じようなことを言っていてもだめです。病気とどのように付き合いたいか、自分の人生をどうしたいのか、患者さんによって考えていることは違うと思います。
患者さんの気持ちを聞けるようになるには、信頼関係を築くことが必要ですね。相手に心を開いてもらわなければ、気持ちは聞けないですから。だから、服装にも気を使います。男性の薬剤師がワイシャツとネクタイを着用しているのもそのためです。医療人として、患者さんに認めていただけるように考えています。
でも、これは何が何でも信頼を築くためにと、計算してやっているわけではありません。人として普通に仕事をすることで、信頼関係を作り上げていくことが必要かなと思います。
--- 薬剤師になってよかったことは何ですか?
患者さんに頼りにされていると実感できるところです。「私が死ぬまでやめないでね」とおっしゃってもらえると、自分のモチベーションも上がります。
私は調剤業務のほか、学校薬剤師業務もしています。幼稚園の学校薬剤師として、二酸化炭素濃度の検査、水質の検査、プールの検査、壁や床の傷み、遊具の管理、医薬品の管理などの業務を担当しています。
目の前にいる患者さんにサービスする業務に加え、自分が地域に対して貢献できる場所があるというのもやりがいにつながります。生徒さんが健康を害することがないように、関わりを持てるのがいいですね。
--- ポプラ薬局で働きたいと思う人に向けてのメッセージをお願いします。
ポプラ薬局で働きたい人には、人の痛みがわかる人間であってほしいと思います。そして、患者さんの言うことには理由があると思ってほしいです。
客観的に自分を見たり、冷静に判断できるようなったりするには現場での経験が必要です。でも、医療人として変わっていこうという姿勢があれば、薬剤師として成長できると思います。
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